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心配するな 私も彼らのそばに居る

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愛識です。  巷で不評というか、暴走・分裂・対立・撤退が繰り広げられているアイドルマスター2ですが、不満や文句は取り上げず、敢えてココではどうしてこうなったかを考えていきます。

  1.  世界観の見直し
 
続編と一言で言っても幾つかのパターンがあります。
一番単純な続編は、時系列的に後の話。ゲームクリア後の世界や、主人公たちの子孫の話などです。世界観が自然と継承されるため、過去の資産を使うことが出来る反面、やり方によっては世界観を壊したとか、ただの焼き直しだという批判を免れません。
次に、ドラクエ・FFなどのインタフェースやゲームデザインが似ている続編。世界観やキャラクタを一度リセットするタイプの続編です。時間もお金もかかるし、ともすれば別に続編でも何でもないものが出来上がる反面、過去の設定に囚われずつくり直すことが出来るため、作り手にとっては非常に自由度が高いです。
共通するキャラも世界観も同じなのに、前作とストーリーが繋がっていない続編、いわゆるパラレルワールドも存在します。過去の資産を堂々と流用できますが、それ故に続編ではなく外伝という扱いにされることが多いです。また大胆なゲームシステムの変更を行っても、続編ではなく外伝と言えば受け入れられることが多く、パラレルワールドはリスク回避の手段の一つにもなっています。

さて、アケマスから始まるアイドルマスターは、箱版やL4U、SP、DSを含め全てパラレルワールドです。全シリーズ、微妙に内容が変化(特に人物の追加)するため、非常によく似ているけど微妙に違う世界としています。
メジャーバージョンアップであるアイドルマスター2では果たしてどうするか? そこでは、まず現状の分析が必要になってきます。

アイドルマスターは5年前に稼働した作品にもかかわらず、未だに強い人気を誇っています。これはなんといっても既存の「アイドルに対する愛情の強すぎるファン」たちがいるからに他なりません。「アイドルを育成してオーディションで対決するシステム」が好きだという人は少数派でしょう。
一般的なゲームではむしろ「ポケモンというゲームが好き」で「ドラクエというゲームが好き」で続編を買っている人が多いと思います。ピカチュウが好きでポケモンのシリーズを買い続けてる人は多分少数派ではないでしょうか。
特徴的なキャラが中心のアイドルマスター2がドラクエのようにシステムを作り直し、「二番煎じ/焼き直しだ」という批判を受けないで、初代ほどのアイドル達を創り上げるのは至難の業です。アイドルマスターのキャラクター達は強い特徴を持っており、ほどよく個性が分散され、プロデューサーの惜しみない愛情を受けて(二次創作の世界で)育っています。
彼女/彼らは、今でも誕生日には動画投稿サイトで企画や同人即売会のオンリーが開催されるほど人気を維持しています。腐女子向けのカップリングオンリーを除けば、これほどまで長期に各キャラクタのオンリーが開けるほど根強いファンがいるのは珍しいかもしれません。
人気があるというのは良いことなのですが、反面5年という年月の間でファンたちは今のアイドルに慣れすぎました。今さら春香達を忘れ情報公開から発売までの半年程度で新しいアイドルを受け入れるというのは、かなり難しい事です。
また、やや穿った見方にはなりますが、アイドルマスターDSでは全く新しいアイドルを使い同時期に発売されたラブプラスに(売り上げ的に)惨敗しています。バンナムの昨年の業績を振り返っても、会社に余裕がある状況とは言いがたいです。正統続編であるアイドルマスター2で敗北は許されません。このため、既存の人気を生かせる春香達アイドルを最大限に活用することがポイントになってきます。
 
そういった点を鑑みて、既存アイドルを活かす世界観を選ぶわけですが、少しトリックを入れています。
アイマス2でも、他シリーズと同じくパラレルワールドという設定ではありますが、微妙に時系列をずらしています。これによって、時系列的にはアイマスの正当な続編シリーズであることを主張しつつ、過去の資産を流用とストーリーの矛盾などを『パラレルワールドだから』としています。良いところどりを狙った、いささか都合が良すぎるキライもありますが。
 
アイマス2ではアイドルマスター無印・SPのアイドルを引き続き流用しつつ、一方で「半年の空白」を利用して既存アイドルに手を加えています。この結果、アイドルの容姿立場が無印版・SP版に比べて一部(かなり)変化しています。

アイドルの容姿はすなわち、体型や髪型の変化です。
アイドルの立場は、「秋月律子が事務員兼任アイドルではなく先輩プロデューサーになっている」ことや、「既にアイドルユニットとして一部のアイドルがデビューしている」こと、「新しいアイドルメンバーの追加」などです。
 
容姿の変化には非常に寛容なコミュニティでしたが、一方で一部のアイドルがプロデュースできなくなるという事態に対しては、非常に大きな反動があったのは、みなさん御存知の通りです。

このアイドルの立場の変化は、前述したコンセプトである「A.対戦(競争)型」が発端になっています(※想像ですけど)。また、立場が変化することに批判があるのではなく、立場変わったことによって結果的にプロデュースできないことに批判が集中しています。センセーショナルな内容に関わらず当初あまり騒ぎにならなかったのも、なんだかんだ言ってもプロデュースできるでしょ、という楽観論からきています。

しかし、結局のところアイマス2ではライバルポジションとなったメンバについてはプロデュース不可能となりました。これは純粋に時間・予算的な見合いと考えるのが妥当だと思います。今回アイドルが二人(+真美が)増えることでかかるモデル制作の時間、オンライン対戦が出来ないことで競争を意識させるためのシナリオパターンが増える、などを加味しての結論でしょう。

またユニットを組ませて全国を回るとしたことからも分かるように、本作ではアイドル同士の「横の繋がり」が強調されているのも見逃せません。ほとんど原始的とさえ言えた無印時代のP⇔アイドル『1対1』(ユニットは組めましたが、リーダー以外は基本ストーリーに絡まない)の縦の関係から、複雑になるであろう2のキャラ相関については、次回に続きます。
 

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◎ 無題

>「アイドルに対する愛情の強すぎるファン」たち
>ピカチュウが好きでポケモンのシリーズを買い続けてる人は多分少数派ではないでしょうか
おー、ざくさく刺さります。

>本作ではアイドル同士の「横の繋がり」が強調されているのも見逃せません
気になる視点です。次のお話が楽しみです。

しぐみん。 2010/09/26(Sunday)21:35:50 Edit
◎ 無題

コメントどうもです。
>おー、ざくさく刺さります。
「愛情の強すぎる」って書き方皮肉っぽく見えるかなと思いましたが、批判の意図はなくて所謂アイマス愛を持ってる人たちがアイドル中心に応援してることを表現するのに、使いました。刺すつもり特にないのです。すいませんw

横の繋がりと書いたものの、大げさだったかなとか今さらおもってたり、ごほごほ。
色々作業と並行になってるので、のんびりやります。

愛識 2010/09/27(Monday)01:18:14 Edit
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