ねこばななの「オメガの視界」シリーズの最新作やりました。
中二病といえば、すさまじく中二病なこの作品ですが
相変わらず雰囲気を作るのがうまい。
今回はようやく物語の核心に入るというか、
やっと話の本筋に入り始めるといった感じで、
散々じらされてうひひ、といった体です。
一部分だけ見れば下手すると中二ギャグに見える設定も、
ここまで徹底するとやはりすごいです。
オメガの視界では、基本的に説明を主観視点で
モノローグあるいは断片的な会話でしか行わないため
非常にわかりにくい。
ですので、それを無理に解釈しようとするとすごく疲れますが
そうではなく、なんとなく空気を楽しむのが
この作品の楽しみかた、という感じでしょうか。
考えるのは一旦おいといて、とりあえず物語を楽しんでから。
個人的にすごいと思ったのが、
冬夏の思考の生々しさのところ。
特にきーちゃと真言に対する態度の違いや
思考の違いで、それまで乙女ちっくな香りを
ださせていたのを、一気に生々しくさせました。
作品初期から生々しさをあえて排除していたか、あるいは表現できないと
おもっていただけに、ちょっとここは驚きました。
脳の空転設定から、思考が明瞭になるあたりも。
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