愛識です。最近のノベマスは、またまた以前と傾向が変わってきたなーとか。
私の偏見では以下の様に分類されるかなと思います。
初期:ノベルゲーム形式の作品が中心
中期:紙クリの普及によりADV風な紙芝居形式
現在:捏造絵、非戦闘もののゲームとのハイブリッド
ニコニコの傾向として、人気の作品に他作が追従することが多いと個人的には
思っています。
その観点からいうと
初期:ノベルゲーム形式の作品が中心
ノベル形式の動画をどうやって実現するか、という問題を考えると
一番最初に浮かぶのがノベルゲーでしょうか。
初期の作品はまんまゲームを利用してたりすることが多いです。
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春夜シリーズ。タイトルのとおり、ノベルゲームかまいたちの夜を意識した作風。
自らノベルゲーム風と明記する「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」
ベタなラブコメ。根強い人気を誇った作品。音楽から画面までTo Heartの
ビジュアルノベル形式を採用。
コレ以降、一部の作品(エロマス、バレマス、ラノマス等)はビジュアルノベルスクリプトを
使って製作するようになりました。
ゲーム太閤立志伝Ⅴをベースに使った動画。
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と、上記のように完全にアイドルマスターというゲームを分解し、脚色し、ノベルゲーム風に
構成しなおすという試みこそが、ノベマスというジャンル(なんら定義がないジャンルですが)の
第一歩だったといえると思います。
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中期:紙クリを使った紙芝居形式の作品が中心
いわゆる
- アイマスゲーム内の背景
- アイマスコミュのキャラグラフィック
- 画面下部に文字ウィンドウ
という基本構成で作られた作品が中心になっています。
この分かりやすすぎる黄金の3層構成になってから、
ノベマス普及が始まったかも。
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いわゆる良心動画の元祖と言われている、「と、ある」シリーズ。
これ以降、良心といわれる作品が増えました。「良心」というよりは
「ほのぼの」とかのが意味は近い気がしますが‥‥。
(yahoo辞書:道徳的に正邪・善悪を判断する意識。)
ノベマスの代表的人物と目されるストレートPの作品。
彼自身は製作者としてコミュニティに直接関与してきませんが、
作品はかなりの頻度で定期的にあげています。
これまで実は純然たるギャグという作品は少なかったのですが、
本作品が人気を博して一気にこの形式のコメディが普及しました。
ストPが作り上げた形式を、さらに煎じ詰めたようなペドPの作品。
今気付いたんですが、拙作のラノマスが完結してから発表されてたんですねw
俺の中では同時期だという認識だったから、びっくりです。
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中期の特徴は「とあるぺどすと」。
紙クリを使った紙芝居形式で、ほのぼの動画あるいはギャグ動画を作るのが大流行しました。
ほのぼののフォロワーでは「のまP」、
ギャグのフォロワーでは「事故米P」や「かぶとむしP」、「憂鬱P」などが有名です。
この時期は名前をあげられないほど無数の「どたばた」した作品が存在しました。
同時に――画面構成で悩んだり、キャラグラを切り抜いてたあの時期が懐かしい―-
お手軽に製作できるノベマスというイメージが広がりました。
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現在:捏造グラ、非戦闘もののゲーム、アニメ、漫画などのハイブリッド
NovelsM@sterの初期~中期はなんだかんだいって、
アイマスという素材から再構築する物語だったんですが、
現在ではそれがさらに進んで、アイマス素材すら道具の一部として
利用するようになっている、という印象が強いです。
アイマスとして残っているのは「ニコマス」という
ニコニコ動画内に普及したイメージでしょうか。
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りてPの捏造グラを使ったノベマス。後付でアイマス紙芝居動画に
ノベマスタグがついているものはちらほらあります。
が、捏造絵ベースの作品で明確にノベマスとして認識されるようになったのは
この作品からじゃないでしょうか。
更新ペースの速さもあり、現在ノベマスでは1・2を争う人気作です。
ノベマスのあやふやな境界線を象徴する【架空戦記】だけどノベマスな作品。
かまいたちの夜は本当にベースにされることが多いですねw
現在の特徴である、非戦闘系ゲームがベースという意味ではこの作品も
該当するでしょうか?
非戦闘系ゲームとのハイブリッドという意味で代表格のぷよm@s。
これも超人気作ですね。
おっさんほいほいのKanon×アイマス。
アイマス×JoJoですね。本当に最近の作品です。
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と、最近の作品が全然チェックできてないのが丸分かりな感じですが、
簡単に言うと
りてP大人気→捏造絵のノベマス増加
ぷよm@s大人気→他の人気ゲームやアニメ・漫画とハイブリッドなノベマス増加
といった感じでしょうか。
ニコニコに限らない話ですが、超人気作が出るとそれを真似した作品を出るのが
世の常です。中期が「とあるぺどすと」ブームなら、今は「りてぷよ」ブームかもしれません。
簡単でお手軽な反面、他と差別化が図りにくく、似たようなジャンルが溢れすぎた
「とあるぺどすと」紙芝居形式は減少傾向にあり、上記のような作品が増えています。
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総括的な何か
こうやって書いてみると実は(定義の存在しない)ノベマスと呼ばれているものって、
時期によって非常に変化しています。
恐らく人によってノベマスといって浮かぶイメージは相当違うと思うのですが、
私のような比較的古い世代では「春夜」とか「バレマス」のようなイメージでしょうか。
私より少し後ぐらいだと、「とあるぺどすと」形式がノベマスなのでしょう。
で、恐らく現在だと「りてP」のような「捏造紙芝居形式」とか「ぷよm@s」のような
非戦記ゲーム×アイマスがノベマスのイメージなんじゃないでしょうか?
結構「これノベマスじゃなくね?」みたいな印象を持つことが多いのですが
畢竟自分の見始めた当時のブームによって植え付けられたイメージじゃないかなあ、と
思いました。
逆にいうとノベマスなんて括られてるけどその実は何でもありだから、
ノベマスなんてタグに矜持を持つ必要はないんじゃないかなー。
せーぜい、タグ検索に引っかかりやすいというだけで。
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