事後はエロサムネで爆発的にヒット数を伸ばし
ノベマスファンに限らない層にアピールを行い
普段興味のない人にまで作品を広めました。
これは普段狭いパイの中で客の取り合いをしているノベマスでは
非常に珍しい事です。
ノベマスはニコニコの非ノベマス視聴層に対するアピールが
非常に弱いです。これはサムネがつまらなくなりがちなこと、
動画の長さで忌避されること、そもそも動画で文字を読みたいと言う
欲求がないことなどが原因でしょう。
それに対する答えとして、事後では「しょっぱなにエログラ」を出す事によって
視聴者をひきつけました。ちょうどエロイメインw のエロゲーが序盤に
いきなりエロシーンを持ってくるのに似ています。
(逆にエロがメインではないエロゲーw ではエロシーンはラストに集中します)
結果として、そのグラにひきつけられた視聴者は、期待に胸を寄せながら最後まで見ていきます。
これは事後というシチュエーションが起こした、ピークの逆転現象によるものです。
(後半にピークが来るように物語を設計するのが一般的ですが、事後ではピークを
最序盤に持ってきています)
この点は非常に興味深いです。意図的だとしたら、相当確信的に狙っていることは
想像に難くありません。
この点で私は事後が確信犯だと想像しているので、正直言って
騒動になったのも「まあしょうがないんじゃない?」といった程度の
目で見ています。ぶっちゃけ、自分の動画もそんな感じだったし。
気をつけて欲しいのは、エロサムネはダメだとかチートだとか
そういうことを言っているのではありません。
それと同時に、作品が面白いからヒットしているんだ、という
主張にも全く触れていません。
ここで触れているのは、再生数を増やすための手法としての
サムネ釣りについてです。
恐らく再生数を伸ばすため、ノベマスファン、
いやアイマスファン以外にアピールする
方法において「エロサムネ・タイトル釣り」は
現時点で最も効率的な方法です。
その方法をとりつつ、さらにピークの逆転を持ってきた爾後Pの
直感(あるいは計算)は恐らく自分ですら想像しない空前絶後の
結果を出してしまった、といったところではないでしょうか。
エロだろうが何だろうが、自分の作品を普段の視聴層以外に
鮮烈にアピールするための方法として、これは非常に有効だと思います。
特に事前知識がなくても楽しめる点、
普段閾の高いノベマスを身近にしてくれるという点は
むしろ推奨される方法かもしれません。
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