愛識です。 巷で不評というか、暴走・分裂・対立・撤退が繰り広げられているアイドルマスター2ですが、不満や文句は取り上げず、敢えてココではどうしてこうなったかを考えていきます。
- キャラクターの見直し(1)
アイドルマスターの課題に、続編や外伝が作られる度にアイドルの数が増えていくという問題があります。
今回4人がプロデュース対象から外れたわけですが、この理由に「アイドルが二人追加され、真美がプロデュース可能になった」こと、「ジュピターが追加された」ことも全く関係ないわけではないと思います。
これは特定のアイドルが悪いという問題ではなく、新作が出るたびにアイドルを増やすことで話題を作るというシステムを取っている以上、必然的に浮上してくる問題です。
一般的に言って、シリーズを重ねた作品は定期的にキャラの選定を行ないます。人気が出て思わぬところでレギュラー化するキャラもいますが、基本的にストーリーへの絡みや人気度合いで決定することになります。
リストラを行わないとするならば、バンナムが何か特別な細工をしない限り「開発期間≒予算を増やす」という結論にしかたどり着けません。
いわゆるサラリーマンの方なら分かると思いますが、基本的に社員の給料は「単金」で支払われています(作曲とか作詞は恐らく違う?)。単金とは時間あたりに支払う金額ですが、大雑把に言うと月額幾らという契約を結んで支払いを行ないます。つまり、開発期間が一ヶ月延びた場合、その間抱えている人数×単金分だけのコストが増えることになります。成果ではなく、時間というのがキモでありネックとなります。つまり開発期間は短いほど良いわけで、そのため最初に緻密なスケジュールを決めて開発を行ないます。
余り詳しくないのでアレなんですが、プロデュースできるアイドルが一人増えると何を考える必要があるかを想像してみます。
- メインシナリオの追加
- メインシナリオに沿った背景の追加
- メインシナリオに沿ったキャラモーション
- メインシナリオ追加分のテストケース追加
- メインシナリオ追加分のデバッグ
- 他アイドルとの絡みシナリオの追加
- 他アイドルとの絡み部分のテストケース追加
- 他アイドルとの絡みシナリオのデバッグ
- アイドルの持ち歌の作詞・作曲・振り付け
- 上記のゲーム上でのモーション作成
- 中の人の唄の練習
- 中の人のイベント参加
超適当に上げてみました。取り敢えず沢山やること増えるよ、ってことが言いたいだけです。
アイドルマスターというゲームの性質上、アイドル一人一人に差を付けることは殆どありません。プロデュースできるキャラは、等しく愛情を注がれています。ドラマCDなどでは便宜上主役的ポジションを春香に与えることがありますが、ゲーム内では誰でも主役になれます。ノベルゲームやADVゲームなどでは明らかにこのキャラは優遇されているとか、不遇だとか差がつくことが多いですが、アイマスの良いところは主役に選んでしまえば皆同じぐらい愛情を注げるところにあります。
その反面、プロデュースできるキャラが一人増えると全く同じだけのコストがかかってしまうという問題があります。物語に深みを与えるために、キャラを一人追加し、出番が終わったらさっさと退場してもらう、みたいな事はノベルゲームなどには良くあることですが、アイマスではそれが出来ません。
そのため最初からプロデュース可能か、不可能かというのをハッキリ決めてしまう必要があります。
今作では竜宮小町の4人は好敵手アイドルであり、プロデュースはできません。最初からそういう構想で造られています。なんだかんだ言って小町の持ち歌やダンス、シナリオの絡みやらでコストはかかっていると思います。ここで言いたいのは、コストカットのために削られたという話ではなく、後からプロデュース可能/不可能を変更するのはほとんど作り直しになるため、最初から決める必要があるということです。
さて、そういうわけで、ようやくキャラクタの話に入れます。
まず、我々はこれまで登場してきたアイドルを以下の役割にあてはめる必要があります。
①プロデュース可能アイドル
②好敵手(とも)アイドル
③好敵手(ライバル)アイドル(961プロ)
④MOBアイドル
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